膝の痛み
階段の上り下りや正座の痛み
関節まわりをケアし、動きやすさをサポートします

膝の痛みについて
膝の痛みは、日常生活の動作に大きな影響を与える症状です。特に中高年の方に多く見られますが、若い方でもスポーツや過度の使用により発症することがあります。膝関節は体重を支え、歩行や立ち座りなど日常的な動作に欠かせない重要な関節であるため、痛みが生じると生活の質が著しく低下します。
主な症状
- 階段の上り下りで痛みを感じる
- 正座や長時間の座位が困難
- 立ち上がる際に膝に痛みがある
- 膝が腫れたり熱を持ったりする
- 膝がカクカクと音を立てる
- 長時間歩くと膝が痛む
- 膝の曲げ伸ばしがスムーズにできない
膝の痛みの主な原因
膝の痛みが生じる様々な要因
加齢による変化
年齢を重ねると、膝関節の軟骨がすり減り、クッション性が低下します。これが変形性膝関節症の主な原因となり、膝の痛みや動きの制限を引き起こします。
過度の使用と負担
長時間の立ち仕事や歩行、ジョギングなどの繰り返しの衝撃、重い物の持ち運びなど、膝に過度の負担がかかる活動が膝の痛みを引き起こすことがあります。
筋力低下と不均衡
膝を支える筋肉(特に大腿四頭筋)の弱化や、筋肉のバランスの崩れが膝関節に過度の負担をかけ、痛みの原因となることがあります。
体重増加
体重が増えると膝にかかる負担も増加します。特に階段の上り下りなどの動作では、膝には体重の数倍の負荷がかかるため、体重増加は膝の痛みのリスク要因となります。
東洋医学から見たアプローチ
鍼治療
東洋医学では、膝の痛みは「気・血・水」の流れの滞りによって起こると考えられています。膝の状態や原因に合わせて、以下のような鍼治療が良いとされています。:
- 膝周辺の経絡上のツボに鍼を打ち、気血の流れを改善
- 痛みを和らげる特定のツボへの刺激
- 膝周囲の筋肉の緊張を緩和する鍼治療
鍼治療は、痛みを和らげるだけでなく、膝周囲の血行を促進し、炎症を抑える効果も期待できます。
マッサージと手技療法
膝周囲の筋肉(大腿四頭筋、ハムストリングス、ふくらはぎなど)の緊張をほぐし、血行を促進するマッサージにより、膝関節の可動域を広げることは、動きやすさの改善につながります。
温熱療法
膝周囲の血行を促進し、筋肉の緊張を緩和するたことで、鍼治療やマッサージの効果を高めることが期待できます。
セルフケア
膝を支える筋肉を強化し、関節の安定性を高めるための適切な運動方法を知ること、特に大腿四頭筋の強化は、膝の痛みの改善と予防に重要です。
生活習慣の改善
膝の痛みを悪化させる生活習慣や動作について、個々の状況に合わせた適切な靴の選び方、体重管理の重要性、膝に優しい運動の選択を知ることが重要です。